彗星丸ガ、 直衛駆逐艦隊ノ防衛ラインヲ突破シマシタ。オヨソ100秒戦艦
チョモランマニ到 達シマス。」
トリス大佐に代わって戦艦チョモランマに乗艦した、補給艦隊所属のモリス大
が少し緊張し た表情で後北条元帥に 伝えます。
  
「彗星丸から離脱した、う さぴー少佐ユ ウ中佐は?」
 
「彗星丸ヨリ若干先行シテイマスガ・・・彗星丸モ加速中デス。ホボ同時ニチョモ
ランマニ到達シ ソウデス!!」
 
「了解。うさぴー少佐たちを救助する。着艦ハッチ開け。
  
後北条元帥のことばに、モリス大佐は驚いて聞き返しました。
「元帥、危険デ ス!今ハッチヲ開ケルト、彗星丸ニ艦内ヲ直撃サレマス!」
  
「宇宙海軍は、決して仲間 を見捨てないのが伝統だ。」
 
落ち着いた口調でそう言う後北条元帥に、モリス大佐は小さくうなずいて、格納
庫のある艦尾に命令を伝達します。
「ワカリマシタ、元帥。着 艦ハッチ開ケ!
 

 
「さて・・・間もなく姫様が来るな。モリス大佐、ヘルメット光子エネルギー
サーベルを用意 してくれないか。」
  
「ヘルメットト光子エネルギーサーベル??元帥、イッタイ何ヲ・・・」
 
「私も、伝統ある宇宙海軍の軍人だ。こういう場合は、露天艦橋に立って
私自身が星姫を迎えねばならんだろう。同時に、彗星丸の注意を艦橋に
引き付けて、うさぴー少佐たちの着艦を援護するのだ。」
  
モリス大佐は、思わず椅子から立ち上がって敬礼しました。
「元帥、私モオ供シマス。 接触マデアト約90秒、 イソギマショウ!!」
 
星姫さまと彗星丸を迎えるため、後北条元帥とモリス大佐は、戦艦チョモ
ランマの最上階にある露天 戦闘艦橋へと急ぎます。
 
 
 
彗星丸と うさぴー少佐たちは、どっちが早く着くかな?
 
彗星丸
うさぴー
 
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