「おお・・・!ココワ・・・」
 
ぽぽりんが意識をとりもどすと、そこは火星基地のはなぴょん本体のね
もとでした。
 
「ワシは・・・太陽を見つけて、接近していって・・・   ソウカ、はなぴょんは
こうして火星についたんぢゃ!・・・おもいで話が、おわったんぢゃのう」
 
近くにたおれている、潤子ちゃんややどらんたちは、まだ泣きながら
ねむっています。ぽぽりんのまわりも、ナミダがたまってみずたまり
なっています。
 
「みんなもワシと同じように、はなぴょんの思い出を体験しちょるようぢゃ」
 
 
フト、はなぴょん本体のねもとを見たぽぽりんは、はなぴょんのツタ
大事そうに抱えているものを見つけました。
 
それは、ぽぽりん自身ついサッキまで、ぜったいになくさないように
ニギリシメテいた、ヴォイジャーのさいごの破片でした。
 
 
「はなぴょん・・・、はなぴょんは約束どおりワシらをもとにもどしてくれた。
ぢゃが、ワシらとはなぴょんはもう二度と、はなすことはできんのか?」
 
ぽぽりんがガックリとうなだれると、はなぴょん本体はズシリとみぶるい
するように、ワズカに振動しました。
 
 
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