さらに長い長い時間がすぎました。
これまで何千回そうしたか、ぽぽりんはもう忘れてしまったけれど、
いままたぽぽりんは、ユクテをじっと目をこらしてみつめています。
 
 
「おお・・・! アレワ!!」
 
ぽぽりんの小さい星が進んでいく真正面の、深いやみの中に
カスカに、光の点が、見えるような気がしました。
 
「気のせいか・・・? イヤ、たしかにみえる!
 
光の点は、ぽぽりんがすすむにつれて、少しずつハッキリして
くるようです。
 
「おお・・・、あれが・・・、そうなんか!?  ワシたちの地球を
てらす、ワシらの太陽なんか? ・・・ワシは・・・ワシは・・・!」
 
 
太陽を見つめるぽぽりんの目からは、ナミダがトメドナク溢れ
だしていきます。
 
「やどらん!ミンナ!ワシ、帰ってきたヨ~~!」
 
そう叫んだ瞬間、ぽぽりんは強い、明るいに包まれて
気を失ってしまいました。
 
 
 
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