心配した通りヴォイジャーのザンガイは、すぐにスベテ投げつくして
しまいました。ぽぽりんは、ザンガイの最後のヒトカケラをにぎると、
自分の立っているちいさい星を砕いてなげ始めました。
「さいごのカケラを投げる前に、星をけずることに気づいてラッキー
ぢゃったのう!これを投げてしもうたアトぢゃったら、自力で移動
できなくなるところぢゃった・・・」
苦労のカイあって、ぽぽりんの小さい星はかなりのスピードで宇宙を
すすんでいる様子です。
ぽぽりんは星をくだく手を休めて、ユクテの宇宙空間に目をこらして
みました。しかし進行方向正面には、無限のヤミが続いています。
「おかしいのう・・・ 真正面には、ワシらの太陽が見えてくるはずぢゃが・・・
やっぱり、軌道が大きくハズレちょるんぢゃろうか?」
絶望感に打ちのめされそうな自分を、励ますようにつぶやきます。
「太陽の明るさは、恒星の中ではかなり低いのかもしれん。
キットまだものすごく遠いんぢゃ!モット加速するんぢゃ!!」
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