どのくらいキゼツしていたのでしょうか?ぽぽりんが気づくとそこは
火星基地の上空でした。でもなんだか様子が変です。
 
「おお・・・? ワシ死んでしもうたんぢゃろうか?」
 
「コンニチワ。わたしは『宇宙植物』の精、ほしのはなぴょんだぴょん」
 
「やあ、ぽぽりん。待っていたよ。ボクらは、宇宙植物はなぴょんの
強い霊力によって、カラダから心だけ抜き出されちゃったんだよ。」
 
「おまえはやどらん!・・・心だけ、ということはカンタンに言うと幽霊
ぢゃろう?やっぱり死んだんぢゃ~」
 
「ちがうぴょん。わたしたちは、みなさんの心の目でしか見えないので
ちょっと合体して、わたしと同じ花の精になってもらっただけぴょん。
宇宙を旅して、さびしいぴょん!ともだちになろうぴょん。カラダは後で
もとにもどせるぴょん♪」
 
潤子ちゃんが、不安そうに言います。
「でも、カオしかないとなんだか落ち着かないなあ・・・」
 
「だいじょうぶヨ」
 
ランチャンがにっこりしていいます。
 
「私たちは今心だけになって、心の目で見て
いるの。火星の空がこんなに青いのも、それ
ぞれ飛び方がちがうのも、一人一人のイメー
ジが生み出したものなの。
 
カラダが見えないのは、今カラダのことを
意識してないだけで、あるとイメージしたとき
カラダはあらわれるのヨ」
 
「ぁ、ホントだ!服装もイメージでかえられる
んだね♪」
 
「ねえぽぽりん。ボクらは非物質的な存在になった今なら、ユークリッド
幾何学もニュートン力学も、因果律もチョイチョイっとくつがえせるよ!
イメージするだけで何万光年でも一瞬で移動できるし、過去や未来
へも行ける。モノに触ったりはできないけど、どこか好きな時空へ
行ってみない?」
 
   
どうぢゃ?行ってみるか?
 
 
星々をめぐるたびへ
歴史を溯るたびへ
行ってみない
 
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