すぐさま、バックパックからタキオン粒子ピストルを取り出した
潤子ちゃんとぽぽりんは、絡み付いてくる宇宙植物の蔓や根を
焼き切り始めます。
 
ビバシッ!  ズバババババババ!
 
トリガースイッチを引くと、シリンダ内部で粒子が加速され、
小型ピストルに似合わないモノスゴイ轟音とともに銃の先端から
ギザギザの光線が放射されます。
 
ヤッタ〜、効果バツグンだわ!!」
 
「ぢゃが、なんちゅう直進性の悪い銃ぢゃ!宇宙海軍が空間白兵戦
用に開発したときいちょるけど、大気がある火星では粒子が乱反射
してまっすぐススマン!」
 
 
なんとか迫り来る蔓を撃退したぽぽりんと潤子ちゃんは、やどらん、
ランちゃんを捕らえている根っこも切断すると、ふたりを抱えて
大急ぎでラセン中尉の待つ着陸艇カメ3号に向かって走ります。
 
「おそろしい怪植物ね!あのまま捕まっちゃてたら、ワタシたち
どうなってたのかしら・・・・」
 
「ワシにもわからん。ぢゃが、今は一刻も早くイヤポポリスに帰る
んぢゃ!やどらんたちを、たすけるんぢゃ〜!」
 
 
 
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