ガガガッ! ガコン!ガコン!ガコン!
 
亜空間回廊からの出現場所が、どこかの惑星地表面に近すぎた
小型宇宙艇は、大音響をあげながら尾翼や機体のあちこちを、
岩石や木々にぶつけながら停止しました。
 
「うう〜ん・・」
空腹で立ち上がれないポッポ・コバト少佐は、這いながら星姫様
クリス大佐の無事を確かめます。
 
「さすがは軍用宇宙艇、多少の損傷でも内部は無事だポッポ。
だけど、窓ガラスに大穴があいてても息ができてるポッポ!!」 
 
ピーーー!
 
窓の穴から大きく背伸びをしたピーちゃんが、辺りをぐるぐる見回すと、
濃密な大気のもと、広い海や豊かな森が一面に広がっていました。
 
 
ロケットモーター3機のうち、2つが脱落してるポッポ・・・!」
 
懸命に這い回って機体の損傷を調べたポッポ・コバト少佐は、
もう亜空間回廊へジャンプできない事をさとり、愕然とします。
 
「救難信号を出しながら、暫くここでサバイバルだポッポ、、」
 
ピーー、、
 
しょげるピーちゃんに、努めて明るく頼みます。
 
「ピーちゃん、私たちは今おなかがすいて動けないポッポ。
辺りを偵察し、食べられそうなものを探してきてほしいポッポ!」
 
 
 
 
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