ズゥオオオオオオ・・・
轟音とともに小型宇宙艇が通常空間へ姿を現すと、3人の目の前に
巨大な円盤のような不思議な天体が視界いっぱいに広がっていました。
「えぇ・・・こんな惑星が実在するなんて!!」
「ガリレオ先生が知ったら、涙目になっちゃうね、、」
星姫様とクリス大佐が溜息混じりに言うと、ポッポ・コバト少佐が
懐かしげに語ります。
「ここはフラット星だポッポ。ドーム状の大気に包まれた円盤型の大
地に、非常に高い知性を持った人たちが暮らしているポッポ。
ピヨピヨ艦隊が訪れた際、食料や燃料など補給してもらい、ピヨピヨ
星人にとって大きな恩のある人たちだポッポ。」
***
「あれ?私はこの景色、昔から知ってる気がする・・・」
訝しげに星姫様がつぶやくと、クリス大佐も頷きます。
「私も、記憶回路上にある須弥山図を見つけて驚いてる、、」
「中心の50万キロ級の山の頂上に、ひときわ科学が発達した都市が
あって、住人は時間と空間の秘密を熟知してたポッポ。きっと、お二
人の母星にも訪れ、知識を伝えたんだポッポ」
「それってつまり・・・」
「ええ、噂に名高い、、」
ポッポ・コバト少佐の推察を聞いた星姫様とクリス大佐は、とたんに
満面の笑顔をうかべると、クスクス笑いながら
目は正面向き、
顔は横向き、
肩は正面向き・・・
と、エインシェント・アストロノーツのポーズをとります。
「ええ・・・お二人とも、どうしちゃったんだポッポ!?」
ポッポ・コバト少佐がびっくりして目を白黒させるうち、次第に視界が
暗くなり小型宇宙艇は亜空間回廊へ戻っていきました。
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