ギュワワワワワワワワワワワワワ・・・・
あっと思う間もなくポッポ・コバト少佐の小型宇宙艇は彗星丸の光学式
着艦制動装置のフレームへ突入し、敵機判定されるや否や、フレームから
フレームへ、次々と猛烈な勢いで加速されていきます。
「うっっわぁ〜〜〜〜〜!」
艇内の空間を漂っていた星姫様とクリス大佐は、思わずのけぞるように
操縦室後ろ側のパネルへ叩きつけられます。
「姫様、姫様〜!早く制動装置のコースから離脱するでござる。ピヨリーナ
隊の隊長殿に、今すぐテレポートするようお願いするでござる!!」
「ううっ・・ぐぐぐ」
ポッポ・コバト少佐は恐るべき加速度により元の何倍もの重さでシートへ押し
つけられたまま動かない腕を、テレポーテーションスイッチへ伸ばそうと
シートの上で悪戦苦闘します。
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