「ミス辺熊手、こちらのに入ってるのは、カツラじゃないかぴょん?」
露店の傍らの商品ケースを覗いたうさぴーは、ぱっつん黒髪のカツラを
見つけて、試着してみました。
 
「よく似合ってるわ、お客さん。それはチタン合金繊維でできた丈夫なカツラ、
商品名チタンLです。姉妹品に、ショートのチタンS、セミロングのチタンM
ありますよ♪」
 
ミス辺熊手!ボク、気になります!!なぜ、カツラが武器なんだぴょん?」
 
「フフ〜フ♪パッツン黒髪はキャラの強力な武器なのです。」
 
「なるほど。これが茶髪のショートだったりしたら、バンドでドラムたたいたり
する感じになるぴょん。」
うさぴーは、妙に納得した表情で何度も頷きます。
 
 
「それに、もっと気になる事があるんだぴょん!ミス辺熊手、その、頭の上の
赤いのはいったい何だぴょん??」
 
「これですか〜?」
コッコ氏は、ひょいと頭の赤いものを持ち上げて答えます。
 
「コッコっていう名前を印象付ける一種の帽子、つまり営業上の武器です♪」
 
世の中にはいろんな武器があるものだと、にぎやかに話しているうちに
舷窓のはるか彼方に、巨大なタワーのような物体が見えてきました。
 
「気になりますか、うさぴー少佐。チタンLを装着した以上、気になるでしょう?」
 
コッコ氏に催促されて、うさぴーは、ちょっと拗ねたように言いました。
 
「うん・・・あれはいったい何だぴょん?ボク、気になるぴょん。」
 
「オーケー、あれこそ、緑の魔術師氏です。」
鼻をフンフンさせながら、コッコ氏は答えました。
 
 
 
 
 
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