「緑の魔術師さ〜ん!こんにちは〜♪♪」
 
「こんにちはぴょ〜ん!」
 
飛行船が緑の魔術師氏に接近すると、アリスとうさぴーは声を限りに呼びかけます。
 
What・・・・?おやおや、私をよぶのはどなたかな。」
 
緑の魔術師氏は、ほがらかに二人に応えます。
 
「わたしたち、元の世界に帰る方法を探してるんで〜す!」
 
アリスとうさぴーは、帽子屋氏が書いてくれた紹介状を手に、これまでの経緯を話しました。
 

 
 
 
「うんうん。つまり、元いた空間に帰りたいのだね。つまり、平行世界への跳躍だ。」
 
魔術師たちは互いに顔を見合わせて、うれしそうに語ります。
 
「宇宙の万物は、超微細な、あるいはストリングというものでできていて、物体の性質は
紐の振動パターンによって決まる。」
 
「は?はぁ、、」
 
突然ひも理論を聞かされてきょとんとする二人に、魔術師氏は続けます。
 
「紐の両端は、時空に固定されているんだが、時空から自由な力が一つだけ存在する。
それが、重力だ。つまり、高い重力を使えば、平行世界へ行けるかも、だよ。」
 
「・・・魔術師さん、言葉の意味はわかったんだけど、、」
 
「うん。まるでSFみたいだぴょん!」
 
うさぴーたちの発言に、魔術師氏は満足そうに頷きます。
 
「オーケー。ある意味正解だ。」
 
 
 
 
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