「あ、アリス!出口だぴょん♪
 
ようやく出口を探し当てたアリスうさぴーが建物から出ると、そこは大きな森の中でした。
 
「ひ・・・・ひよこ!?」
 
森の木々を突き抜けて、聳えるように鎮座するひよこに気づいた二人は、息をのんでその場に
立ちすくみます。
 
 
「にゃ〜、アリス亜空間にようこそにゃ♪」
 
木々の間から、不意に声がします。
 
「オレはチェシャ・グッドキャットなのにゃ。わからない事があったら、なんでも聞いてくれにゃ♪」
 
二人が声のするほうに目を凝らすと、空中ににっこり微笑するキュートな猫が浮かんでいました。
 
「グッドキャットさん、あの大きな鳥は・・・?ひよこかしら、、」
 
アリスがおそるおそる尋ねると、グッドキャットはいっそううれしそうに微笑みながら答えます。
 
「たしかに、ひよこだにゃ。ただし、ひよこはひよこでも鳳凰のひよこ、しかもトサカが三本の京都の
鳳凰なんだにゃ〜。」
 
「へぇ〜、鳳凰は、わたしちょっと好きかも、、、エル・プサイ・コングルゥ?みたいな?」
 
アリスはそう答えましたが、うさぴーはちょっと不安そうです。
 
「ボク、あたまから、はぐはぐとかじられそうな気がするぴょん。」
 
にゃははは〜♪♪♪たぶん、大丈夫にゃ。マミられちゃうのはまた別のおはなしにゃ。」
 
マミられるってどういう意味だろう、専門用語かもしれないと思いましたが、二人はアリス亜空間からの
脱出方法を求めて、森の小道を進んでみる事にしました。
 
 
 
 
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