しばらく回廊を進んだアリス大佐とうさぴー少佐は、床一面がチェス盤のような模様の大きな
広間に到着しました。
「大佐殿!テーブルのようなものがあるぴょん。」
うさぴー少佐が指差す方向を見ると、なるほど、テーブルのようなものが大広間の中央近くに
置いてあるようです。
「行ってみましょう、少佐。わたしのことはアリスでいいわ。」
「了解だぴょん!じゃあ、ぼくのこともうさぴーって呼んでちょうだいぴょん。」
テーブルの上には、ガラスのコップに入った水か薬のようなものが置いてあります。
「『のんで』ってかいてあるぴょん。」
「え〜、、飲んでっていってもねえ。とっても怪しげじゃない?」
アリスが胡散くさそうな表情をすると、うさぴーはこともなげに言います。
「アリス亜空間では、通常空間の常識よりも直感と好奇心を優先したほうがいいぴょん。
でないと、物語が前に進まないじゃないか、だぴょん♪」
「あらあら、困ったエンターテナーさんね!でもいいわ。いっしょに飲んでみましょう。」
ごくん、ごくん。
薬をのんだアリスとうさぴーは、お互いの姿を見て仰天しました。
「ア、アリス!大佐殿!!なんかキャラがちがうぴょん!美化されちゃってるぴょん!」
「うさぴーこそ、アニメ顔になっちゃってるわ!!」
さまざまな仮説を検討した結果、どうやらアリス亜空間の世界観に基づいて、キャラが
再構成されてしまったようだと、二人は結論づけました。
「この世界の日常に相応しい姿が必要なのかもしれないぴょん。大いなる知恵の泉の
ちからだぴょん!」
「さて、どんな世界やら、、、とにかく、この建物からの出口をさがしましょう。」
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