タタタタン!!
 
「待って、パンドラ!わたしよ!」
 
マシンピストルの掃射を避けながら、トリス少尉は必死にパンドラ少尉に呼びかけます。
 
タタタタタタン!!
 
「パンドラ、聞こえないの?」
 
マシンピストルの弾が尽きると、パンドラ少尉は突撃艇上のトリス少尉に飛び掛ってきます。
 
「パンドラ、パンドラ!わたし、わたしだよ、トリスだよ!」
 
「!?」
 
 
「・・・・・・ト・・・・トリス?」
 
トリス少尉が大きくうなずくと、パンドラ少尉はわなわなと震え始めました。
 
「トリス、トリス!けがはない?私の弾、あたらなかった?大丈夫だった??」
 
「うん、パンドラ。なんとかね、、」
 
トリス少尉の無事を知ると、パンドラ少尉は少しほっとした様子でしたが、急にものすごく悲しげ
表情になりました。
 
「よかったわ、トリス。でもね・・・・あなたたちの部隊が向かった先には、私が生まれた工廠が
あるの。そこでは、建造中の妹たちが、妹たちが・・・・・」
 
そう言うと、パンドラ少尉の両目から大粒のなみだが、はらはらとあふれ出すのでした。
 
 
 
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