宇宙戦艦プラチナの撃沈に成功したクリス准尉トリス准尉戦闘攻撃機は、
V2要塞を大きく迂回してUターンすると、母艦へ帰還するためのコースに進路を
定めました。
 
「あとは母艦まで無事にたどり着けば・・・・。ほかのみんなはもう帰還してるか
なあ。」
 
ほっとした様子のトリス准尉に、クリス准尉が厳しい声で告げます。
「トリス!前方に敵機多数。・・・・帰還コースを読まれて、待ち伏せされたわ!」
 
ガガガガガガガ!! 
 
近接戦闘用の機関砲を損傷しているクリス准尉たちの戦闘攻撃機は、対抗する
すべもなく敵機の砲撃を受けて、機体もモーターもたちまち穴だらけの残骸
変化していきます。
 
「姉さん、ヴァルハラで、ヴァルハラで会いましょう!!」
 
「アンドロイドがヴァルハラに行けるのかわからないけど、ワルキューレによろしく
言っといて!」
 
 
わあ!クリス大佐とトリス大佐、第一次惑星戦争のV2作戦で戦死しちゃったの?」
 
トリス大佐の記憶を映し出すモニターを見つめていたユウ中佐は、思わず傍らの
モリス大佐に話しかけました。
 
「まさか!クリス大佐とトリス大佐は、今でも宇宙海軍で活躍してるから、生き残った
のは間違いないんですが・・・。本当に、激戦だった様子ですね。」
 
 
 
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