ぽぽりんの話をきいて、空母瑞鳳の食堂でくつろいでいたマカぴょんとプラムも、グレート
ハーン遺跡の階段をのぼって最上階の小さな部屋にやってきました。
「あ!タクラマカン市のこの建物は、こんな所につながってたんだプラ!ぜんぜん知らなか
ったプラ・・・・」
「こっち側から見えるのは・・・わあ!!これってもしかして海ぴょん!?」
第一回廊の外側に広がる大きな海に気づいて、マカぴょんは目を潤ませながら叫びます。
「うみさ〜〜ん!おかあさ〜〜ん!」
マカぴょんの声が、大海原の彼方に消えていくと同時に、水平線のあたりの水がむくむく
と盛り上がって・・・・・・ものすごく大きなうさぎの形になりました。
まかぴょん、よくここまできましたね
ずっとまっていました
海の彼方から聞こえてくるやさしい声をきいて、マカぴょんはまた大きな声でたずねます。
「あなたは・・・あなたはボクのおかあさんぴょん?」
おかあさんかどうかは、わからないけど
あなたはここでうまれて、水蒸気になって空を旅して
コンロン山脈に雨としてふって
長い地上の旅をして、またここにかえってきました
おかえり、マカぴょん
「うん、ただいまぴょん!・・・・ただいまぴょん!」
マカぴょんのつぶらな目から、大粒の涙が溢れ出します。
「マカぴょん、おかあさんに逢えてよかったプラ♪でも、もし旅を続けるなら、水分を大事に
したほうがいいと思うプラ。」
マカぴょんは涙を拭きながら、にっこりして言いました。
「・・・・そうだね、プラム。おかあさん、ボクはもう少し旅を続けて、まだ見たことのないいろ
んな世界を見てくるぴょん!そして、きっとまたここに帰ってくるぴょん。おかあさん、お元
気で!逢えて本当によかったぴょん♪」
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