「ワシは、前にキャロル・キャットさんから、時空間圧縮技術について聞いた
ことがあるけど・・・・ それも、このアミダポリス世界のありようと関係がある
んじゃろうか?」
 
ぽぽりんの質問に、るな司令は大きく頷きました。
 
「退屈な時間を長く感じたり、楽しい時間を短く感じたりすることがあるでしょう?
同じように、見知らぬ道は長く、よく知ってる道は短い感じがするものです。
アミダポリスの次元では、こういう人の心のエネルギーで実際に時間や空間を
伸縮することができるんです。」
 
 
「・・・・では、るな司令。ワシが元の次元に戻ることも、ワシの精神エネルギー
で可能なんじゃろうか?」
 
「ぽぽりんさん。闇雲に精神エネルギーを放出して時空間転位を発生させても、
正確に元の時空間に戻れるとは限りません。精神エネルギーを精密に調節する
仕組みが必要です。」
 
ぽぽりんは、大きな目をぱちぱちしながら尋ねます。
 
「そういう仕組みは、どこかにあるかの?知っちょったら教えてくれい!」
 
「アミダポリスの中心に立っているアミダタワーの最上階に、銀色の物体と呼ば
れる時空間制御装置があって、アミダポリス全体の時間・空間のありようを制御
しています。ぽぽりんさん、アミダタワーをめざすのです。」
 
「おおお!銀色の物体じゃの。ありがとう、るな司令。」
 
ぽぽりんは、るな司令にお礼を言うと、ぺこりとお辞儀をしました。
 
 
 
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