月面をしばらく進んだとき、るな司令は車窓から外を指差しながら言いました。
 
「さあ、ここが今わたしたちが発掘調査を行っている現場です。」
 
「こ・・・これは・・・・・・!!」
 
月面の発掘調査現場に横たわる巨大な物体を見て、ぽぽりんは思わずことばを
詰まらせました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「私たちが今いるアミダポリスの世界は、5次元の世界にあるんです。5次元の
時空間とは、縦・横・高さの3次元空間時間を加えた4次元空間に、さらに
人の心を加えた次元で、精神エネルギーが時空間のありようを大きく左右する
世界です。
 
ここでは不用意に大きな精神エネルギーを放射すると時空間転位といった現
象が発生するし、また他の時空間からも精神エネルギーを使って様々な生き
物や物体が時空間転位でやってくるんです。」
 
「これはピヨピヨ軍の宇宙巡洋艦ぢゃ!では、ワシも木星軌道上の宇宙の戦場
からアミダポリスへ、時空間転位して来たんぢゃろうか?!」
 
るな司令は静かに微笑みながらうなずきました。
 
「おそらく、そうでしょう。」
 
 
 
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