りょう中佐たちが空母瑞鳳の羅針艦橋に到着すると、大きな窓に囲まれた
明るい室内には、ふたりの人物が双眼鏡を手に立っていました。
 
「待っていたわ、りょう中佐、夕凪中佐。そちらのふくろうさんはどなた?」
 
猫ミミ艦長!こちらは、現在瑞鳳に着艦中のドラゴン旅客機の方です。」
 
夕凪中佐から紹介されて、ぽぽりんはぺこりとおじぎしました。
 
「はじめまして、艦長殿。ワシはぽぽりんぢゃ!」
 
 
「よろしく、ぽぽりんさん。空母瑞鳳は、現在謎の大編隊の接近に対して
警戒態勢に入っています。」
 
「猫ミミ艦長、オニ艦長^^。」
 
「あらりょう中佐、わたしは訓練のとき以外は優しいでしょう?」
 
猫ミミ艦長は、にっこりして言いました。
 
けん航海長!何か見えますか?」
 
夕凪中佐が、大編隊が接近中の二時の方角を双眼鏡で観測している
けん航海長にたずねると、航海長はふりむいて言いました。
 
「まだ肉眼では見えないけど、電探が編隊の詳細を解析中だよ。まもなく
電探室から解析結果の連絡があるだろう。」
 
 
 
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