広い飛行甲板の中央に着艦したドラゴン旅客機の周りでは、大勢の空母瑞鳳の
乗員が忙しそうに働いている様子です。
「艦内食堂はこちらです、、さあ、どうぞ♪」
飛行甲板に面したドアから、夕凪中佐がぽぽりんたちを案内しようとしたとき、上
の階のテラスから身を乗り出すようにして、ウサギの士官が声をかけてきました。
「ユウちゃん!夕凪中佐!!カレーを食べてる場合じゃないぴょん。一大事だぴょ
ん!!」
「うさっぴ少佐、いったいどうしたの?」
緊張した面持ちのうさっぴ少佐に驚いて、夕凪中佐は艦橋の梯子を登っていき
ました。
「対空電探が、2時の方向に大編隊を感知したんだぴょん。詳細は不明だけど、
警戒態勢だぴょん!至急艦橋に集まってちょうだいぴょん。」
「え〜、、大編隊って何かなあ、、」
「わかんないけど、急ぐんだぴょん!」
羅針艦橋に向かって駆け出した夕凪中佐に、ぽぽりんは大声でたずねます。
「ワシらはどうしたらええかの?」
「そうそう!みなさん、ドアを入って艦内の食堂で休憩なさっててください〜、、」
夕凪中佐は食堂に向かうように言いますが、ぽぽりんは羅針艦橋について行って
みることにしました。
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