夕日で西の空が真っ赤に染まり始めるころ、自動旅客機ドラゴンは大きな
オアシスの中央にある広場に、静かに着陸しました。
「いっぱい建物が並んぢょる。ここはけっこう都会のようぢゃの。」
「ここはタクラマカン市国、この砂漠最大のオアシスなんだけど・・・なんだか
変ね。通りに人影が見あたりません、、」
「そういえば、超静かぢゃの。」
ぽぽりんとキャロルキャットさんは、街路樹に沿って街のメインストリートを
進んでみることにしました。
しくしく、しくしく
「むう?あそこに、だれか泣いちょる人がおるよ!」
「うん、行ってみましょう。」
メインストリートをしばらく進むと、民族衣装らしい服装の女性が道端に
しゃがんで、両手で顔を覆うようにして泣いています。
「もしもし、一体どうしたんかね?」
「・・・・じつは、、」
泣いている女性はそのままの姿勢で、涙声で話し始めました。
「この街は今、謎の人食い妖怪魔王プラムの侵攻を受けていて、ひと月
に一人、魔王プラムに食べられなくちゃいけないんです。ついに今日、
私が食べられる順番になって・・・・・」
「な、なんという事ぢゃ!魔王プラム??一体、どんなやつなんぢゃ?」
「知りたいですか?魔王プラムっていうのはね・・・」
女性は顔を上げると、ゆっくりと振り向きます。
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