「もしもし、ネコのおじょうさん。ちょっと教えてくれんかの?」
ぽぽりんは、回廊を歩いているネコ型人造人間らしい人物に追いつくと、さっそく
ここがどこなのか質問しようと呼びとめました。
「はい。なんでしょう、こぐまさん?」
振り返った人物は、みぃなさんのようにも、クリス型アンドロイドのようにも見え、
ぽぽりんは、不思議とその人物に親しみをおぼえました。
「ワシは、クマでもクルマでもなくって、フクロウぢゃ。ていうか、ワシ、ここが
どこなのか教えてほしいんぢゃ!お嬢さん、教えてくれんかの?」
「あ、フクロウさんでしたか。え〜と、この街はね、、」
ネコ型の人は、ちょっとにっこりして答えます。
「ここは観自在都市・アミダポリス。あなたは旅行でいらっしゃったの?」
「旅行なんかどうか・・・ワシは、気づいたらこの世界におったんぢゃ!
ここは地球なんか?地球ぢゃとしたら、西暦何年ごろなんぢゃろう?」
「地球って名前は私は聞いたことないけど、今はアミダ暦でいうと、206年
です。アミダ暦以前の歴史を調べると、何か手がかりがあるかもしれない
わよ。」
ぽぽりんは、聞いたこともない暦や都市の名前にショックをうけました。
「おお・・・・ どこへ行けば、アミダ暦以前の歴史はわかるかの?」
「街の中心のアミダタワーに、大きな図書館があるわ。私もちょうどそっちへ
行くところだから、ご案内しましょう。」
ふたりは、揃って回廊を進み始めます。
「すまんのう。ワシは、ぽぽりんぢゃ。」
「よろしく、ぽぽりんさん。私はキャロル・キャットです。」
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