飛行都市の外縁部分を歩くうちに、すぐにぽぽりんは都市の四方にある大きな門の
一つを見つけました。
 
「この都市は、何重もの回廊に囲まれた、おおむね真四角な形をしちょるようぢゃ。」
 
用心深くあたりを見回しながら門を入ったぽぽりんは、一番外側の回廊を進んでみる
ことにしました。
 
 
「おおお・・・・、不思議な回廊ぢゃ」
 
迷路アミダくじのように各階が複雑に入り組んだ回廊は、すぐ内側の建物群をぐるりと
取り囲むようにどこまでも続いています。
 
「なんだか、いろんな連中がおるようぢゃの!」
 
回廊を歩き始めると、様々な動物ロボット、見たこともない宇宙人たち、そのほか、大
きい者小さい者、ありとあらゆる生き物が、ある者は物珍しそうに、ある者はどこかを目指
して急ぎ足で、回廊のあちこちを歩いているのに気がつきました。
 
生きとし生けるもの・・・
 
ふと、そんなことばをつぶやきながら、ぽぽりんはさらに回廊をめぐります。
 
 
******
 
 
「うを?あれはみぃなさんの仲間のネコ型アンドロイドかの?」
 
回廊をほぼ一周巡ったころ、ぽぽりんはすぐ前を歩いている人物が、どうやらネコ型アンド
ロイドらしいことに気づきました。
 
おお〜・・・ 間違いなさそうぢゃ!!ここがどこなのか、聞いてみることにしようかの。」
 
 
 
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