飛行都市の外縁部分を歩くうちに、すぐにぽぽりんは都市の四方にある大きな門の
一つを見つけました。
「この都市は、何重もの回廊に囲まれた、おおむね真四角な形をしちょるようぢゃ。」
用心深くあたりを見回しながら門を入ったぽぽりんは、一番外側の回廊を進んでみる
ことにしました。
「おおお・・・・、不思議な回廊ぢゃ」
迷路かアミダくじのように各階が複雑に入り組んだ回廊は、すぐ内側の建物群をぐるりと
取り囲むようにどこまでも続いています。
「なんだか、いろんな連中がおるようぢゃの!」
回廊を歩き始めると、様々な動物やロボット、見たこともない宇宙人たち、そのほか、大
きい者小さい者、ありとあらゆる生き物が、ある者は物珍しそうに、ある者はどこかを目指
して急ぎ足で、回廊のあちこちを歩いているのに気がつきました。
「生きとし生けるもの・・・」
ふと、そんなことばをつぶやきながら、ぽぽりんはさらに回廊をめぐります。
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「うを?あれはみぃなさんの仲間のネコ型アンドロイドかの?」
回廊をほぼ一周巡ったころ、ぽぽりんはすぐ前を歩いている人物が、どうやらネコ型アンド
ロイドらしいことに気づきました。
「おお〜・・・ 間違いなさそうぢゃ!!ここがどこなのか、聞いてみることにしようかの。」
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