海沿いの舗装道路を走り続けるうちに、ぽぽりん3人の男たちは高い崖に面
した急なカーブにさしかかりました。
 
おお!!・・・あれは!」
 
見ると、先ほどの飛行都市が崖ぎりぎりを通過していくところでした。
 
「一か八か、飛んでみるしかなさそうぢゃの。」
 
瞬時に意を決すると、ぽぽりんはガードレールを飛び越えて、飛行都市が崖に
最接近するタイミングにぴったり合わせてジャンプしました!
 
 
とぉーーー!!
 
飛行都市の基盤に飛び乗ったぽぽりんは、そのまま勢いよく建物のほうへ
ころころ転がって行き、旗竿につかまってようやく止まりました。
 
「ふう〜、なんとか成功ぢゃ」
 
崖のほうを振り返ると、黒ずくめの男たちはあっけにとられたように飛行都
市に飛び移ったぽぽりんを眺めています。
 
「この世界の謎を解く鍵は、きっとこの都市にあるはずぢゃ。ワシは、ここが
いったいどこなのか、31世紀の木星軌道の宇宙から、どうやってここに来た
のか、どうしても知りたいんぢゃ!!」
 
ぽぽりんはゆっくり立ち上がると、建物の入り口を探して進み始めました。
 
 
 
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