小惑星ギドラから宇宙へ飛び立つことを決めたグラサンレッドたち
6機の探査ロボットは、大急ぎで予備の燃料と部品を搭載すると、
太いワイアーでお互いの機体をしっかりと連結し合いました。
 
「フォリス大佐の言っていた時刻まで、あと5分くらいだグラ!みんな、
用意はいいグラ?」
 
「もし、安全な距離まで退避しきれなかったら、どうするっキニ??」
ズッキーニが心配そうに言うと、赤いロケット型ロボット、サンータ
ロケットが答えました。
 
「安心するンダ、ズッキーニ!オレの燃料は、33秒間噴射可能
分だけまだ予備が残ってるンダ!」
 

 
「よし。それでは出発するグラ!!」
 
回復したクリス大佐からの無線電波を頼りに、はっつぁんとクリス大佐が
向かってくる方向を確かめると、6人の仲間は一列に並んで小惑星ギドラ
の岩塊を蹴って走り始め、そのまま勢いよく宇宙へ飛び出していきます。
 
「フォー!離陸に成功したっフォー!!」
 
ロボナイトが首を最大角度の75度まで回すと、小惑星ギドラが徐々に遠
ざかり小さくなっていく姿を、なんとか視界に納めることができました。
 
 
 
もどる       Topへ      すすむ