ピッ・・・・
はっつぁんに守られながら、両肩の太陽電池で充電を続けていたクリス大佐の
胸とおなかのインジケーターランプが、かすかな電子音とともに青く点灯しました。
「あ、充電完了でやすか?よかったでやす♪」
「エエ・・・ナントカ、手足ノ駆動システムガ起動デキタミタイ。ハッツァン、本当ニ
アリガトウ!」
ほっとした表情でそういうと、クリス大佐は両手をのばして、はっつぁんを抱きかか
える姿勢になりました。
「サア、今度ハワタシガハッツァンヲ守ル番ダワ。」
「大佐、あっしはへっちゃらでやす!元の位置へもどしておくんなせい!!」
両手をバタバタさせるはっつぁんを見て、クリス大佐は少しにっこりして言います。
「ハッツァンハ民間ロボデショウ?軍用アンドロイドノワタシガ、守ッテモラッテバカリ
トイウワケニハイカナイワ。」
はっつぁんを胸にしっかりと抱きかかえて進行方向を見つめるクリス大佐は、前方に
ものすごく巨大な隕石が迫っていることに気づきました。
「サッキノ隕石ヨリ、ハルカニ大キイワ!今度コソ、間違イナク衝突シソウ!!」
「ど、どうするでやすか?超ピンチでやす〜!」
そのとき、二人の無線機に大型の宇宙軍艦から発信される、大出力の無線通信が
飛び込んできました。
「こちら重巡マラッカ。クリス大佐、はっつぁん、応答願います!現在、そちらの後方
7500キロ・・・・」
「・・・・!!」
「地球艦隊でやす!」
クリス大佐とはっつぁんは、びっくりして思わずお互いの顔を見あわせます。
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