「ハッツァン!巨大隕石ダワ!!」
少しずつ電力を回復したクリス大佐は、内蔵されたレーダーに映し出された
巨大隕石に気づいて思わず叫びました。巨大隕石は、猛烈なスピードではっ
つぁんとクリス大佐に向かって来ます。
「カナリ大キイワ・・・・マッスグコチラニ向カッテクル!!!ハッツァン、回避!
回避シナイト二人トモ・・・!!」
なんとか踵の小型ロケットを動かそうと焦るクリス大佐に、いつになく真剣な
口調ではっつぁんが言います。
「大佐、聞いておくんなせい。」
「・・・・ナニ?」
「大佐かあっしか、もしもどちらかが生還できたら、必ずもう一人の記憶回路を
回収すると約束いたしやしょう。幸いあっしらはメカでやすから、記憶回路が
無事なら身体はなんとかなるでやす!」
「ワカッタワ、ハッツァン。約束スル!!」
巨大隕石は見る見るうちに二人の目の前に迫ってきました。そして・・・・
「どわああ〜〜!!」
「!!」
二人は巨大隕石のリング状の穴をすり抜けて、反対側に飛び出しました。
「セ、セーフでやす・・・・・・」
極度の緊張からほんの少し解放されたクリス大佐の口から、ひとりでにメロ
ディーがこぼれます。
流星群の中のはっつぁんと私の歌
作詞・作曲: クリス大佐
果てし のない
宇宙の海原で
君と ふたり
流星群のなかを
進んでいく
ただ明日を信じて
巨大メテオ
穴が大きかったよ
セーフ
「最後のフレーズがとてもリアルでいい感じでやす♪」
流星群はまだ続いていたけれど、そう言ってはっつぁんが笑うと、クリス大佐も
少し勇気が湧いてきました。
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