彗星丸のキャビンに到着したうさぴー少佐ぽぽりんユウ中佐トリス大佐
はっつぁんの五人は、さっそくモリス大佐が持たせてくれたかばんを開けてみ
ました。
 
ラッキー!強化繊維製のカツラ型ヘルメット、何個も重なってて3人分よりかなり
多いぴょん。みんな、ボクが考えた作戦を聞いてちょうだいぴょん♪♪」
 
うさぴー少佐の周りに集まりながら、ユウ中佐は怪訝そうに小首をかしげます。
「今、星姫さまクリス大佐は、戦いに全神経を集中してるから・・・・下手に話し
かけると、スタートの合図みたいに、お互いに飛びかかるきっかけになっちゃうよ。
この装備で、いったいどうやって戦いをおさめるの・・・?」
 
「この装備と彗星丸にあるいろんな品物で、みんなで星姫さまかクリス大佐に変装
するんだぴょん!きっと二人とも超びっくりして戦意喪失すると思うんだぴょん♪」
 
「え・・・」
みんなは、驚いて一瞬ことばを失いました。
 
 
「・・・たしかに、ビックリするとは思うけど、そんなにうまくいくかなぁ、、どっちかに
攻撃されちゃうんじゃないかな、、」
 
心配そうなユウ中佐に、冷静な口調でトリス大佐が言います。
 
「そのリスクはあるわね。だけど、私たちクリス型アンドロイドの敵味方識別装置を
撹乱させる、いい作戦だと思うわ。5人が変装して同時に飛び出せば、全員を識別
するのに二人とも1秒くらいはかかると思う。その間は戦闘への集中が途切れるか
ら、戦いの終わりを知らせるチャンスだわ!」
 
「ちょっと待っておくんなせい!」
はっつぁんが、緑の四角い目をチカチカさせながら質問します。
 
「ユウさんやトリスさんは、衣装を変えれば姫様やクリス大佐のようにみえるかも
しれやせんが・・・あっしの場合、姫様たちのように見えるでありやしょうか??」
 
「大丈夫、クリス大佐たちの注意を、ほんのちょっとでも向けさせられればOKなんだ
ぴょん。みんな、がんばろうぴょん♪
 
「おおお!!ひょっとして、ワシもやるんか?ちょっと照れるの・・・」
ぽぽりんも大きな目で何度もまばたきしながら、みんなと一緒に支度を始めます。
 
 
 
  
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