「さあ、この量 産型の重力刀を持って艦隊にもどれば、ピヨピヨ星人のエネルギー
問題が解決して、地球軍とピヨピヨ軍は和平を結ぶことができる ぴょん♪♪」
うさぴー少佐は、買ったばかりの量産型重力刀を手に、にっこりして言います。
 
「でも、、どうやって艦隊に持って帰ったらいいの?」
こくびをかしげてユウ中佐がたずねると、うさぴー少佐も少し困った表情になります。
「それは・・・ いま彗星丸で地球艦隊に送っていってもらってるところだし・・・ていうか
このままじゃ、星姫さまクリス大佐の戦いは収まら ないぴょん!!」
 
顔を見合わせるふたりに、はっ つぁんが万能扇子を手に話しかけてきました。
 「ひとまず、重力刀の使い方をご説明いたしやしょうか? 絶対に必要でやすよ♪」
 
ユウ中佐とうさぴー少佐がうなずくと、はっつぁんがゆっくりと説明を始めます。
 
「ではまず、万能扇子モードから重力刀に変換する場合でやす。準備はよろしゅう
ごぜいやすか?では、右手に万能扇子を持って、親指のボタンを押しながら、
くるりと前へ。くるりと前へ、でやすよ!さあ、ごいっしょに♪」
 
ユウ中佐とうさぴー少佐も、はっつぁんのみぶりに合わせて、扇を手に右に左にと
船室で練習を 始めました。
 
 
「おお、あれは!!L−25号で消息をたっ た、ユウ中佐たちではないかの?」
 
トリス大佐の突撃艇は 彗星丸にぐんぐん接近し、今は後部座席にすわるぽぽ
りんにも、 船内のようすが肉眼ではっきりとわかります。
 
「え、なぜユウ中佐たちがこんなところに!?」
トリス大佐もユウ中佐とうさぴー少佐に気づいて、突撃艇を彗星丸の窓のすぐ
外まで接近させていきます。
 
「扇子を持って、何しちょるんかの。・・・・もしかして、舞踊のおけいこか の?」
「まさか!・・・・でも、ほんとにそんな雰囲気ね。」
 
船内のほうでも、窓の外の突撃艇に気がつきました。
「あ、トリス大佐だぴょん!それにぽぽりん氏も・・・わ〜い、この重力刀を艦
隊に持ってかえって、クリス大佐と二機のピヨリーナロボを撤収させても らう
ぴょん♪」
  
うさぴー少佐とユウ中佐は、なんとかトリス大佐たちと連絡をとろうと身ぶり手
ぶりでがんばるんだけど、ぽぽりんたちには踊っているよ うにしか見えません。
 
 
 
もどる       Topへ       すすむ