トリス大佐とぽぽりんは、２人乗りの突撃艇に乗って戦艦チョモランマの 格納庫を飛び出して行きます。   「トリス大佐、コチラモリス。星姫トクリス大佐ハ、現在戦艦チョモランマト ベスビオスノ中間付近ヲ、ナオモ球形陣中心ニ向カッテ移動中。接触マデ ２００秒ノ距離ダワ。ドウカ気ヲツケテ！」   ふたりの突撃艇が戦艦チョモランマをはなれるとすぐに、入れ替わりに乗 艦したモリス大佐が、トリス大佐に無線で話しかけます。   「ありがとう、モリス大佐。戦艦チョモランマをよろしくね！」   トリス大佐がハンドルのアクセラレーターを回すと、突撃艇は勢いよく加速 を始めました。               「トリス大佐！まわりの戦艦が盛んにチカチカしちょるのは、何ぢゃろう？」   ヘルメットをかぶり後部座席に座るぽぽりんは、まわりの戦艦や巡洋艦が 急にチカチカと不規則にライトを点滅し始めたのに驚いて、操縦席のトリス 大佐にたずねます。   「あ、あれは発光信号だわ。無線だと、一斉に話すと混乱するから・・・・」   「おお！何と言っちょるんかの？」   「え〜と、、『健闘ヲ祈ル：戦艦アパラチア』『トリス先輩ガンバ！：戦艦ハコ ネ』、、みんな、ありがとう！『ポポリン氏、突撃艇カラ落ッコチルナ』なんて いうのもあるわよ。」   「おお！！トリス大佐は、超人気者ぢゃの！」   クリス大佐と並び艦隊でもっとも戦歴の長いトリス大佐は、全艦の将兵、 （おそらくほとんどがクリス型アンドロイド）に慕われているようです。       もどる       Topへ       すすむ