商店街でお買い物を楽しんだ一行は、星姫さまのメカ
お輿で蓬莱市上空をひとまわりすることにしました。
  
「わあ、こんなかわいいプロペラで飛んじゃうなんて、
超すごいぴょん♪」
 
うさぴー少佐が驚くと、伊19号が笑いながら答えます。
  
「そうでござるか?蓬莱市では、これが普通でござるが、
きっとここの重力自体、地球より小さいのでござろう♪」
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
星姫さまのメカお輿は、おおぜいの人でにぎやかな
まちの上空を、ゆっくりと進んでいきます。
  
「わあ、活気があってとってもにぎやかな街ですね、、
街並もきれいで、蓬莱市は本当に美しいところです♪」
 
「ありがとう、ユウ中佐。ここは宇宙の片隅の小さな
小惑星だけど、おおぜいの人たちが、泣いたり笑っ
たり精一杯に生きているんです。
  
ほとんどの住人は、ここで生まれ、この星の土に
還っていきます・・・。どんなにささやかであっても、
ここのみんなの故郷である蓬莱市が、ずっと平和で
楽しい場所であるように、私や代々の星姫たちは
願い続けてきたのです。」
 
穏やかなまちのたたずまいを見守りながら、ユウ
中佐もうなずきます。
 
 
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