星姫たちの蓬莱市は、25世紀の最新科学によって小惑星上に
建造された宇宙都市で、31世紀の現在70万人の人とおよそ百
万台のロボットたちが暮らしています。
 
目に見えない重力バリアの内側は、春のような気候に保たれて
いて、一年中桜の花が満開に咲き揃っているのです。
 
「伊号のだんな!てえへんだ、てえへんだい!!」
 
「おう、はっつぁん。いったい何事でござるか??」
 
蓬莱城本丸を出て、三の丸の地下通路入口へ向かう星姫と
伊19号に、はっつぁんこと波883号が声をかけてきました。
 
 
「だんな、一大事でごぜいやす。第八ブロックのエネルギープラ
ントに何かが衝突しやして、もうそこいら中大騒ぎでやす!」
 
「てえへんだ、てえへんだい!」
 
「殿中でござる!殿中でござる!」
 
「いざ鎌倉、であえ、であえい!」
 
見ると、口々に何かを叫びながら、呂号警備ロボットが一斉に
地下通路入口に緊急出動していきます。
 
 
 
 
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