「伊19号、何事でしょう・・・大きな音が聞こえたわ。」
 
伊19号と呼ばれた銀色のロボットは、怪訝そうに答えます。
 
星姫様、拙者にも判りませぬ。ちょっくら見廻って参ろう。」
 
ピヨリーナちゃんたちが衝突した小惑星は、25世紀に主に
地球の極東方面にある列島出身の人たちによって建造された
宇宙都市、蓬莱市でした。
 
自給自足の技術力を持ち、地球から遥か遠くに位置しているため
地球と交流が途絶えてしまい、既に300年が経っていました。
独自の文化や言語が発達し、今は星姫様とよばれる女王が
治めているのです。
 
 
「伊19号、わらわも行ってみます。」
 
星姫は、大きな真紅のマントをひるがえしながら、
伊19号といっしょに、何かが衝突した地区に向かって
障子や庭園にかこまれた廊下を歩き出しました。
 
「星姫様、事によると地球の難破船かもしれませぬ。
じゅうじゅうご注意めされよ。」
 
 
 
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