戦艦チョモランマと地球艦隊は、無数の小型戦艦から成る
ピヨピヨ艦隊を目指して、宇宙空間を進撃していきます。
 
艦隊輸送艦あんですカラ、緊急連絡ヲ受信シマシタ。」
 
「了解、トリス大佐。7番パネルに映像をだしてくれ」
 
後北条元帥が応えるとすぐに、全周モニターの一角に緑の
髪のクリス型アンドロイド将校の姿が現れます。
 
「コチラハ輸送艦あんです艦長もりす大佐デス。・・・タッタ今、
ぴよぴよ軍将官ガ、軍使トシテ空間転移移動デあんですニ
乗艦シテキマシタ!」
 
なに!?・・・どういうことだ」
 
「戦闘ノ回避ニツキ意見交換スルタメ、トモカク大型ノ艦ニ乗艦
シテキタ様子デス。司令官ニ会イタイト要求シテオリマスガ・・」
 
「むう・・」
 
 
「元帥、罠カモシレマセン。自爆攻撃ノ可能性モ考慮スベキデス!」
 
別のパネルに、紫の髪の将校が現れて忠告します。
 
「ぴよぴよ軍ハ民間人ヲカカエテイルノカモ・・会ワレルベキデショウ」
 
さらに別の将校が意見を述べると、作戦参謀のクリス大佐も、少し
考えてから静かに言いました。
 
戦ワズニ解決デキル可能性ガワズカデモアルナラ、可能性ハ捨
テテハイケナイト思イマス。軍人ハ、戦ウベキトキ、ソウデナイトキ
ヲワキマエテイルモノデス。」
 
「そうだな・・。アンデスに行ってみよう。電送機を準備してくれ」
 
「おお!ワシらにも話し合いを聞かせてくれい!」
 
チョモランマの指揮をトリス大佐に任せて、電送機に向かう後北条
元帥とクリス大佐の後を追って、潤子ちゃんとぽぽりんもあわてて
かけだしました。
 
 
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