月面基地からの警報を、いや〜ん司令とやどぴーはサハラ砂漠
南部で建設中の、電磁要塞バベル01頂上で受け取りました。
「月面基地では、トリス大佐の信号が消失した地点にシャトルを
一機捜索に向かわせたようだね。さて・・どうする?いや〜ん。」
「パオ〜・・バベル01は82パーセント、02と03も70パーセント
以上完成しているパオ。現状でも、そこそこの性能は出せるはず
だけど・・・」
「そうだね。タイミングが、ものすごく難しいね。」
「3基のバベル電磁要塞が稼動すると、地上と月面基地あたりまでの
範囲が通信不能になり、電子計算機もすべて障害が発生するパオ。
あまり早く稼動させすぎると、月面基地や艦隊との連絡が途絶えて
バラバラに孤立してしまうゾー!月面基地のシャトルも、当面捜索が
できなくなってしまうパオ。」
「稼動が遅すぎると、偽装したピヨピヨ艦隊の大部分が、いつの間にか
着陸してた、みたいな事になりそうだよね。艦隊と月面基地に予告を
出して、1時間後くらいを目処に思い切って始動するか、それともユウ
ちゃんたちの捜索結果を待つか・・・ボクなら前者を選ぶけどな。」
「ぽぽりんは・・・トリス大佐といっしょだったパオ」
いや〜ん司令は、友人の顔を思い出して迷っている様子です。
「いや〜ん!!今は地球の危機だ!わかるだろう?」
「友達ひとり救えないようなヤツが地球を守れると思うパオ?
ボクにはわからないパオ・・・」
「敵の主力艦隊は、後北条元帥たちが善戦して攻撃力を失いつつある。
この電磁要塞でピヨピヨ軍上陸部隊を足止めさえできれば、戦線は膠着
するよ!あとは交渉で必ずなんとかする。決断するんだ、いや〜ん!」
いや〜ん司令は、空の彼方を見つめます。
「あと3時間だけ・・・捜索を続けるパオ。」
「わかった。要塞の工事は3基とも現状で中止。3時間後に一斉始動
準備!艦隊と月面基地には行動計画を渡して、独自判断で戦闘
継続を指示する。要塞稼動後の連絡方法は、サーチライトの発光信号
のみになるね。じゃあ、始めよう!」
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