パオ〜ッ!!
 
気合とともに振り下ろしたいや〜ん司令の棒は
空中に浮かぶスイカを的確にヒットしました。
 
「ピヨ!?タタカレちゃったピヨー!」
 
地球モヨウのスイカを、よもや叩かれる事はあるまいとタカをくくっていたピヨピヨ
星人たちはいや〜ん司令の思い切った決断に目をマンマルにして驚きました。
 
実はこのスイカは、彼らの母艦である戦艦ピヨピヨンに塔載された精神エネル
ギー支援装置が投影されたもので、遠く宇宙のカナタからピヨピヨ軍コマンド部
隊のふたりに幻術攻撃のためのエネルギーを送り続けていたのです。
 
 
スイカに対するいや〜ん司令の攻撃は、土星軌道付近に潜むピヨピヨ主力艦隊の
中心にいた戦艦ピヨピヨンに大きなダメージを与えていました。
 
「精神エネルギー支援装置を破壊されましたピヨ!爆発による破壊は最外部装甲に
達し被害はなおも拡大中ピヨ!」
 
「第228番から532番までの隔壁を緊急閉鎖!被害ブロックの兵員が全員待避した
ら、空気を船外に放出して消火するのだピヨ。」
 
轟音を上げて爆発を続ける旗艦の第一作戦司令部で、ピヨピヨ軍の首脳たちは
幻術作戦の失敗を苦々しい表情で受けとめています。
 
 
「モハヤ幻術を維持できないピヨ。コマンド部隊を直ちにテレポート回収するピヨ!!」
 
「司令部と旗艦機能を戦艦ピヨダに移転し、第二号作戦の準備にとりかかるピヨ。」
 
 
 
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