宇宙へ飛び出したピオンは、ピヨピヨ星人の艦隊を素通りしてグングン
宇宙空間を走っていきます。
「ここらへんがいいピォン」
太陽を挟んで地球とちょうど反対側までくると、ピオンは意識を集中して
ゆっくりと左右のテノヒラを近づけました。
すると両手の間の細かな物質が集まって固まり、加速度的に質量が
変化していきます。
「質量の変化をコントロールして、時間も1京倍くらいにしてみるピォン」
モヤモヤとした塵のようなものは、中心に重力を生じるとさらに周りの
物質を吸い寄せ、瞬く間に堂々とした大きな惑星に成長しました。
「うん、できたピォン♪新しいピヨピヨ星の出来栄えを見てみるピォン!」
満足そうにうなずき、ピオンは駈け足で新惑星の大気圏に突入していきます。
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