ようやく岩塊をよじ登った3人は、注意深く妖しい赤い塔の内部に潜入します。
「マテ!ここから先は一歩も通すわけにはいかないゾ!」
中華風の回廊には、黄色いトレーニングウエアの拳法使いと、木でできたロボ
ットが待ち構えていました。
「おおお・・・ツイニ腕ずくというわけぢゃの!拳法使いやロボットを相手に、素手
ではかなり不利ぢゃが是非もなかろう。イザ!!」
地球防衛隊の3人は瞬時に戦意を固めると、まずは木のロボットに突っ込んで
いこうとします。
「まってたもう!ここは麿たちにマカセテたもう〜」
声とともに、どこからともなく木のロボットたちに飛びかかっていく者が現れました。
「あ・・・あなたは、お人形の怪獣!」
「それに面フク郎くん!ナゼぢゃ?なんで助けてくれるんぢゃ!?」
面フク郎くんはぽぽりんの顔を見ると、少しだけニッコリしました。
「ボクはキミの思い出の中の面フク郎さ。思い出は良くても悪くても、最後のサイゴ
はきみのココロの一部にすぎない。そうだろう?ぽぽりんクン・・・」
面フク郎くんは拳法使いと、人形の怪獣は木のロボットと激しく戦い始めます。
「サア、ぽぽりんクン!ピヨピヨ星人は3階にいる。今のうちに早く・・・!!」
「スマン、面フク郎くん。いや〜ん、潤子ちゃん、3階へ急ぐんぢゃ!」
苛烈な戦いを後に、3人はピヨピヨ星人の待つ3階へと駆け登って行きました。
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