いや〜ん司令が開けた穴から地上へ這い出すと、そこは見知
らぬ海辺の上空を飛行中の大きな岩の上でした。
「むう・・・ 妖しい感じの3重の塔ぢゃ。スイカはきっとあそこぢゃろう。」
「ぱお〜!コンドコソ、必ずたたくゾ〜!」
いや〜んは、穴を掘る間も手放さなかったスイカ割りの棒を、シッカリ
握り直します。
「塔に描いてある大きな目がこっちを見てる・・・なんだか、ピヨピヨ星人
もいるような気配を感じるわ。」
「おお・・たしかに感じる!!決戦のときが、近いんかもしれんの。」
海辺の気流で振り落とされないように注意しながら、地球防衛隊の
3人は乾いた岩肌をよじ登って行きます。
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