「はなぴょん!はなぴょんのキモチは、もう充分わかったけえ、
ソロソロもとにもどしてくれるかの?」
 
ぽぽりんの呼びかけに、こたえる声はありません。
 
はなぴょん・・・!?
 
ぽぽりんはあわててアラユル方向を見回しましたが、アラユル
方向に、無限の虚空が広がっているだけでした。
 
 
 
 
「ソンナ・・・なんでぢゃ~!?」
 
ぽぽりんは、急に孤独感に押しつぶされそうになって、大声で
泣き出しました。
 
「やめてくれい!ワシを置いて行かないでくれい!ワシがわる
かった~!トモダチになるけえ、もとの世界にもどしてくれい!
おねがいぢゃ、はなぴょ~ん!!」
 
もし、周りに生き物がいたとしても、空気のない宇宙空間では
ぽぽりんの叫びは聞こえないにちがいありません。
 
小さな星のカケラの上で、ぽぽりんはただ無言の慟哭を続けて
いました。
 
 
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