ひとまずイヤポポリス中央病院を脱出したぽぽりん・潤子ちゃん・みぃなさんは、
都市中心部にそびえる桃十字タワーに向かいました。
「お〜!潤子クンの衣装、キマッテルな。ヨシ、われわれも騎士にナルゾ!」
タワーには諸尾博士と、みぃなさんの仲間の看護婦さんが一人、先に脱出して
来ています。
「みぃな!ブジだったにゃ〜♪」
髪が蒼い看護婦さんは、どうやらみぃなさんの姉妹のようです。
「にゃにゃ子〜!よかったにゃ〜。ホカのきょうだい看護婦はどうしたにゃ?」
「5つ子猫看護婦のうち、にゃにゃ子とみぃな以外の子は逃げ遅れたにゃん・・・」
にゃにゃ子さんがしょんぼりすると、みぃなさんは手を取って励ましました。
「エンジェルに合体されても、死ぬわけではないのにゃん。キット助かるのにゃ!」
「情報を総合すると、宇宙植物はイヤポポリス中央病院を中心に、まわりの
人間・動植物・建物・機械などと合体しつつ勢力を拡大中である。」
さっそく宇宙騎士の戦闘服に着替えた諸尾博士が、大きな地図の前で
仁王立ちになって語ります。
「本来なら、いや〜ん司令の帰還を待って防衛軍の出動を要請すべきなの
だが、通信設備がすでに侵食されていて、月面基地のいや〜ん司令と
連絡がつかない。また、他のポリスとの連絡もできないため、われわれは
孤立しているのだ!ソコデ、いまこそ桃十字騎士団『ピーチクルセイダー』
として我等が立ち上がるときなのだ!」
ソクザにみぃなさんが賛成しました。
「がんばるにゃ〜!博士が騎士団長にゃ♪」
「ヨシ。では私が1号、潤子ちゃんが2号。みぃなとにゃにゃ子が3号・4号、
ぽぽりん君が5号騎士ということにしよう。」
「え!ワシも騎士なんか?」
ガーン
「武器は桃十字タワーの警備用に突撃砲が1輌と、タキオン粒子ピストルがある。」
「これで宇宙植物をやっつけられるにゃん!」
にゃにゃ子さんの発言に、諸尾博士が注意しました。
「宇宙植物に合体されてはいても、元は患者さんや普通の人たちなのだ。我々の
使命は、バリケードを築き先端の蔓を焼いて侵食を遅らせ、エンジェルと患者さんを
分離する方法を見つけるまで時間をかせぐことにアルノダゾ。」
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