「次のテーマは、ショートショートSFでござる!」
伊19号から、次のテーマの指示が唐突に届いた。
 
「はて、ショートショートエスエフ?とは何かしら」
エイチ姫は怪訝そうな表情で、傍らにいるアンドロイド、
シー嬢の返答を待った。
 
「とても短い、空想科学小説のジャンルのようね。」
シー嬢は電子頭脳に保存された膨大な情報から、
すぐに適切な回答を探し出して答えた。
「日本の小説家、星新一先生が代表的ね。」
 
続いてシー嬢は、ユーモアとエスプリにあふれる
作風や、シャープな直線が多い独特な挿絵情報を
見つけエイチ姫へ開示し、二人で表情やポーズを
表現してみることにした。
 
「えいっ!ショートショート、フォーエバー!!」 
 
 
ピコピコピコーーン・・・
 
適合率判定装置をにらんでいた伊19号は、少し間をおいて
適合率を伝える。
8%でござる。う〜む、見た目ほど高くないでござるな。」
 
「なぜだろうね。」
エイチ姫もシー嬢も思い至らなかったが、実は二人は挿絵の
真鍋先生の作風を、より表現していたのだ。
 
 
 
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