「いくぞ〜、えいえいーッ!!
 
きゃー!つめたッ♪♪」
 
星姫様クリス大佐は、伊19号より指示された次のテーマ
夏の海を、全力で表現しています。
 
「やったな〜、、お返しだ!バシャ、バシャ、バシャ♪
 
海水浴場で水をかけあうポーズを続けるうち、二人とも
なんだか楽しくなってきました。
 
「どう?伊19号。まるで背景に、眩しい水面が見えるよう
しょう?」
 
「おおお!まったくもって仰る通り・・・・・」
言いかけた伊19号の鋼鉄の眉間に、みるみるうちに深い
縦皺ラインが、乾いたモーター音とともに刻まれていきます。
 
「ムムッ!姫様、クリス大佐、まずいでござるッッ!!
 
 
ミュミュミュミュミュミュ・・・・・
バシューーーーッ!!
 
フレームを通過した瞬間、二人は最初の三倍の速さ
加速され、彗星丸の前方彼方へ射出されてしまいました。
 
「姫様〜〜!ご無事でござるか?」
 
星姫様とクリス大佐はポーズをとる暇もなく、びっくりした
表情のままいくつものフレームを通り過ぎていきます。
 
「光学着艦制動装置は、発艦用カタパルトも兼ねているで
ござるが、海水をすくってかける動作が発艦を促すサイン
解釈され、アクセラレータが働いたでござる。しかし大丈夫
でござる。落ち着いて次のフレームを目指すでござるよ!」
 
カタパルトも兼ねてるって、そんな大事な情報は・・・・
先に言ってよ〜〜!!
 
 
 
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