まだかなりのスピードで宇宙空間を進む星姫様とクリス大佐へ、
光学式着艦制動装置の次のフレームがぐんぐん近づいてきます。
「姫様!次のテーマはAncient
Astronautsでござる!」
「え・・・エインシェント、何?」
伊19号の伝える抽象的なテーマに、毎度のように星姫様がびっくり
すると、クリス大佐は自身の膨大なデータベースから情報をひっぱり
出して解説します。
「地球の古代、あるいは超古代に宇宙から知的生命体が飛来し
文明に影響を与えた、って説ね。ピヨピヨ星人と交戦中の私たち
としては、知的生命体の飛来はあり得る話と思うけど、古代の
壁画やレリーフに、その証拠をさがすのは正直眉唾な気が・・・」
「クリス大佐、説の信憑性が問題なんじゃないわ!その説を私たち
のポーズで表現するの。幸い2人ともアストロノーツではあるから、
思い切り古代らしいポーズがとれれば制動がかかるはずよ!」
「古代エジプト壁画なら、ポーズに決まったルールがあるでござる。
顔は横向き!
視線は正面向き!
肩は正面向き!
下半身は横向き!」
伊19号のアドバイスに、ふたりは大急ぎで顔や肩を動かします。
ズビュビュゥゥゥゥゥmmmmm・・・・・・・・
「おおお~ッ、みごとなAncient
Astronautsでござる!!背景に宇宙
船や惑星配置図が目に浮かぶようでござった。今回はかなり適合
率が上がったため、最初のスピードより16%制動されたでござる!」
このフレームまでにおよそ3/4まで制動に成功した星姫様とクリス大佐
は、さらに次のフレームへ進んでいきます。
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