「実は12時間前、恐怖の大王と命名された全長70メートルの巨大隕石が
火星基地から4キロの至近距離に落ちたんだ。落下地点の近くにあった
通信施設が大ダメージを受けたらしくて、基地にとりのこされていたやどらんと
アルバイトのランちゃんと、連絡が途絶えちゃったんだよ。
ひょっとしたら、基地も被害を受けてるかも知れない。」
「全長70メートル!? ひょっとしたらぢゃなくて、基地はクレーターになっちょる
かもしれんぢゃろう!そんなデカイものが落ちてくるのに、なんでやどらんたちは
基地に残っちょったんぢゃ〜?」
 
「レーダーで恐怖の大王を見つけたときから、基地の作業員を大急ぎで電送機で
回収してたんだけど、あとふたり分電力が足りなかったんだよ〜・・・」
 
「なんということぢゃ・・・ワシ、すぐ捜索に行かせてくれい!」
  
 
「うん、たのむよぽぽりん、潤子ちゃん。電力の不足がわかった直後、救援に
発進した巡洋戦艦ポポリスがちょうど火星の衛星軌道に到達しているから、
ポポリスまでは電送機で行けるよ。そこからは、ポポリスの惑星着陸艇を
出してもらって、火星基地まで行ってちょうだい。」
 
 
 
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