森林地帯をさらにずっと進むと、今度はものすごく巨大な建物が視野いっぱいに見えて
きました。
 
「夕凪中佐、今度もまたロボット系の住民のみなさんぢゃろうか?」
 
ぽぽりんがたずねると、夕凪中佐も巨大な建物を眺めながら答えます。
 
「この建物は、何百年もむかし、第二回廊から第三回廊までの全域を治めていたグレート
ハーン国の都城跡です、、今は無人の遺跡だけど、グレートハーン国の首都だった当時は
人口百万人を超える賑やかな都だったようです。」
 
 
「おおお・・・様々な様式が組み合わさった壮麗な都ぢゃの!それにしても・・・・」
 
「どうかしましたか?」
 
急に訝しげな表情で建物を見つめ始めたぽぽりんに、不思議そうに夕凪中佐が
たずねます。
 
「いや、あの最上階の部屋は、どういう仕組みになっちょるんぢゃろう?階段がある
にしても、狭すぎる気がするんぢゃが。」
 
「そういえば、このグレートハーン都城遺跡のどこかに、第三回廊に直接つながって
いる秘密の通路があるという伝説があります。まだだれも確かめた人はいませんが
・・・ 」
 
「少し見学して行ってもええぢゃろうか?」
 
ぽぽりんのことばに、夕凪中佐は、うれしそうにうなずきました。
  
「わかりました。休憩をかねて、少し見学して行きましょう♪♪」
 
 
 
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