「タクラマカン湖よ、聞いてくれい!どうかふつうの湖に・・・・
って、ちょっと待ってくれい!」
ぽぽりんがタクラマカン湖の水に向かって大声で話しかけるや否や、湖は砂漠
へと続くアスファルトの道路を脱兎のごとく駆け出しました。
「タクラマカン湖、ちょっと待ってくれい!話を聞いてくれい!!」
ぽぽりん、キャロルキャットさん、プラムの3人は、急いでタクラマカン湖の水を
追って、砂漠の道を走ります。
「大変!みずうみさん、どんどん小さくなってるみたい。乾燥した砂漠に、水分
が見る見るうちに蒸発していってるわ!」
まるで汗のように飛沫をあげながら走り続けるタクラマカン湖の水は、キャロル
キャットさんが言うように、どんどん小さくなっていくようです。
「わああ、わたしたちのオアシスの大事な水が、なくなっちゃうプラ!」
「な・・・何か入れ物はないか?バケツでもビニール袋でもええけえ、早く水を
入れ物に入れてやらんとこのまま蒸発してしまいそうぢゃ。」
3人は、何か容器がないか必死で探しながら、湖を追って舗装道路を走り続
けます。
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