「姫さま、あっしはクリス大佐に流星群から守っていただいたでやす!」
 
はっつぁんのことばを聞いて、星姫さまは微笑みながらうなずきます。
 
「ありがとう、クリス大佐。あなたははっつぁんの命の恩人です。」
 
「イ・・・イエ、、私ノホウコソ、ハッツァンニ守ッテモラッタンデス。命ノ恩人
ハ、ハッツァンノ方ダワ、、」
 
はにかむようにうつむくクリス大佐を、星姫さまはしっかりと支えなおし
ました。
 
 
「地球艦隊からユウ中佐に届いた連絡によると、このまままっすぐ進めば第五戦隊
の残りの重巡、ジブラルタルマミヤドーバーの3隻が先行して待っているそうです。
私がお連れしますゆえ、クリス大佐、どうかご安心召されよ。」
 
「カ・・・カタジケナイ、、」
 
おもわず蓬莱調に答えるクリス大佐に、星姫さまは再びにっこりと微笑みました。
 
 
******
 
 
「わあ!地球艦隊の重巡が見えたぴょん!」
 
ユウ中佐は、星姫さまたちより一足先に、小惑星ギドラ探検隊グラサンレッドたち
を牽引して、第五戦隊の3隻の重巡との会合地点にやってきました。
 
オーマイガーッ!ついに、救助される日が来たグラ!!」
 
超ラッキーだっキニ!ていうか、アニキ、泣いてるっキニ?」
 
「ノー、ノー!泣いてなんかいないグラ。オイルが目からしみ出しただけだグラ!」
 
 
 
 
    
 
 
「あ、先頭の重巡ジブラルタルから、艦尾飛行甲板に着艦するように言ってるよ!」
 
喜びにわくユウ中佐と小惑星ギドラ探検隊は、宇宙重巡洋艦ジブラルタルに着艦する
前に何度も何度も大きな円を描いて、第五戦隊の周りを旋回し続けました。
 
 
 
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