「あっぱれな宇宙戦士のみなさん!さぞや名のあるかたがたと
お見受けしました。もしよろしければ、名乗りをあげられよ」
突撃艇で彗星丸に接近するクリス大佐の内蔵無線機に、ふだん
使わない周波数で、落ち着いた張りのある声が受信されました。
「・・・ダレ?私ニ呼ビカケルノハ」
「なかなかみごとな一太刀でした。」
無線の相手が、たった今剣を交えた相手と気づいたクリス大佐は、
エネルギーサーベルをかざして突撃艇のシートに立ち上がります。
「私ハクリス!名誉アルクリス型アンドロイドノ1号機。シリアルナン
バー000001、地球艦隊司令部所属。作戦参謀、階級ハ大佐!
ピヨピヨ軍ノ、ピヨリーナ6号、8号トトモニ、作戦空域ニ突入スル
不審ナ貴艦ヲ邀撃シテイルトコロダワ!
・・・アナタハ?」
「星提督の27代目、蓬莱市の星姫。」
伝説の姫の凛とした声は、地球軍とピヨピヨ軍、両軍の艦隊の無線機
にもはっきりと届きました。
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