「伊号のだんな、3機こっちに向かって来やす!」
「ぬを!?今度は砲弾ではないでござるな!!」
彗星丸のコクピットでも、伊19号とはっつぁんがクリス大佐たちの接近に
気がつきました。
「はっつぁん、相手の戦力をしかと分析いたすでござる。」
「がってんでやす!」
助手席のはっつぁんは、マニピュレータを器用に動かして、彗星丸の観測
装置にクリス大佐とピヨリーナ6号・8号をとらえます。
「・・・3機のうち2機は、ピヨリーナ殿と同型のピヨピヨ軍のロボットでやす。
中央の一機は、地球軍の高速艇のようでやすが・・・。」
ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!
突然、コクピット内にけたたましい警報が鳴り始めました。
「て、てぇへんでやす!!」
「はっつぁん、いかがいたしたでござる!?」
ガタガタとふるえ始めたはっつぁんに驚いて、伊19号がたずねます。
「彗星丸のコンピュータは、彼らを超強力な相手と解析して、警告灯を点灯し始めた
でやす!!だんな、超危険でやす!」
「落ち着くでござる。・・・・姫様、お聞きになったでござりますか?地球艦隊はどうや
ら、強力な宇宙武者を繰り出してきたでござる!」
船外カメラに映る星姫様も、クリス大佐たちの気配を察知して、重力刀を手に前方の
一点を見つめています。
「了解したわ・・・・。いくわよ、伊19号、はっつぁん。しっかりね!」
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